東川町国際写真フェスティバル

  • 2016.08.04 Thursday
  • 19:20

JUGEMテーマ:美術館

みなさま、こんにちは。

Top Museumブログ担当の三井です。

さて、「東川町国際写真フェスティバル」(PCの方はこちら)に行って参りましたので、今回はそのご報告です。よくご存じの方もいらっしゃると思いますが、あるいは、「東川町の写真祭...?」という方もいらっしゃるかも知れません。

まずは、ベーシックなインフォメーションです。(PCの方はこちらもどうぞ)

地名をちゃんと書くと、「北海道上川郡東川町」。北海道のほぼ中心に位置し、JR旭川駅から南東に15劼琉銘屬忙毀鮟蠅鮹羶瓦箸靴審攻茲広がっています(旭川空港からだと8卍度です)。1985年に「写真の町宣言」を行い、この年以来、国内外の写真家を表彰する東川賞の授与をはじめ、展覧会やワークショップ、ポートフォリオ・レビューなどをフォトフェスティバルとして毎年開催されており、今年は32回目にあたります。当館は総合開館20周年ですから、こちらのフェスティバルの方が遙かに先輩です。1994年からは高校の写真部やサークルを対象にして行われる大会「写真甲子園」(PCの方はこちら)も加わり、老若男女の写真愛好家に向けて、見る、撮る、指導を受ける、そして、競うといった広がりを見せています。

ちょうど、今年は「写真甲子園」を題材とした映画の制作も行われており、より一層活気づいていました。

授賞式では、もちろん町長自らご挨拶。そして、受賞者全員を表彰されていました。

 

受賞者と審査員らによる「第32回写真の町東川賞受賞作家作品展」(文化ギャラリー)のテープカットとプログラムの告知。

街頭にも受賞者の写真がバナーとして展示されていました。

 

赤煉瓦の倉庫や街中のギャラリーでの展示も行われていました。

7月31日は文化ギャラリー内で「受賞者フォーラム」というリレー形式の展示解説会が行われました。

受賞者のマイケル・ケンナ氏の展示室でのフォーラム風景。

 

この日、東川町は午後から荒天でした。激しい雷雨。とはいえ、普段なら、「帰るころに止むと良いな」なんて鷹揚に構えているようなものです。ところが...。

なんと停電。

雷の影響で設備が故障し、3時間にわたって1500戸に影響が出る規模だったそうです。カメラが補正しているので写真では、それほど暗く感じられませんが、実際はLEDの懐中電灯を使っている状態です。確実に50人を超える人々がフォーラムに参加していたのですが、誰ひとり取り乱すひともなく、エアコンも止まってしまうので素早く団扇を配ったり、トイレの予備排水をバケツで用意するなど、ボランティアスタッフの大活躍もあって、驚くほど滞りなくトークセッションが進みました。なんというか、登壇者はもちろんですが、聴衆として参加した方々が本当に協力的でアットホームな暖かさに感動した一幕でした。

 

まだ行かれたことがない方は、来年の夏、ぜひ訪れて戴きたい写真フェスティバルです。

 

 

さて、もちろん今回の美味しいもの情報は東川を中心に。

ちらし寿司です。

ごめんなさい、ふたを取り忘れてしまっていますが、左上は茶碗蒸しです。

あ、僕が甲殻類が苦手とお伝えしたのでスペシャルです。本当は海老も入ってくるはずですので、そちらをお好みの方もご心配なく。野菜の天ぷらは抹茶塩で戴きます。コストパフォーマンスも高く、立地も最高。そして、道の駅のスタッフによるグルメマップも充実していました。

ところで、旭川限定のJUN DOG(海老フライ入りのおにぎらずで、チキンカツやソーセージのタイプもあり)というのご存じでしょうか?なんというか、本当に海老フライをご飯(無農薬特別栽培米使用)で包んであるのです。同行した広報担当者が海老フライを食していましたが、ドスっと存在感のある絶妙な食べ物でした。

また、北海道にしかないコンビニエンスストアがあることは有名ですが、「カツゲン(正確にはソフトカツゲン)」という乳酸菌飲料も北海道限定で、大抵のコンビニにおいてあります。北海道限定の味がある飲み物やスナックは、少なくないですが、こちらは商品そのものが限定。北海道へは何度も足を運んでいるのですが、今回初めて知りました。懐かしめの味だけれど、甘すぎずお勧めです。お試しあれ。

ではまた。

 

マルクスの肖像写真

  • 2016.07.25 Monday
  • 13:15

JUGEMテーマ:美術館

東京の日差しも、力強くなって参りました。

ご無沙汰しております。トップミュージアムのブログ担当三井です。

さて、トップミュージアム(=東京都写真美術館)のリオープンまでいよいよ一ヶ月半と迫って参りました。

日頃そこまでとも思っていないのですが、いやいやどうして忙しい日々を過ごしているのだな、と就業時間を知らせるチャイム(元保育園だった仮事務所からの新習慣を恵比寿でも活用)を聞いて気づいてみたりしております。

さて、当館リニューアル・オープン最初の展覧会は「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展(PCの方はこちら)と「世界報道写真展2016」(PCの方はこちら)です。

今月の三井は、すこし日本写真開拓史展の準備をお休みして、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展のプチお手伝いをしております。といっても、中心的な杉本氏の作品に触れていったり、内容の構築にコミットしていくというコアな部分ではなく、帽章で展示される資料などのコンディションチェックをさせて戴いたりしております。

今回は、そのなかで初期写真を見つけてしまったので、こちらのブログでこっそりご紹介。

ジョン・メイヨール≪カール・マルクス≫、公益財団法人 小田原文化財団蔵、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展出品予定作品

筆者撮影

 

温黒調の画像は一見、鶏卵紙のように見えますが、支持体の紙に厚みがあって透明な乳剤層を感じさせ、角度を変えて見ると濃色部に銀鏡が見られますので、ゼラチン・シルバー・プリント紙の可能性が高いと思われます。

画像の下に「MAYALL'S PHOTOGRAPHIC STUDIO, 224, REGENT ST LONDON」とあり、ロンドンのスタジオで制作された写真であることが判ります。メイヨールという人物を調べると、ヴィクトリア朝の英国で最初に名刺判写真を製作販売したJohn Jabez Edwin Paisley Mayall (1813–1901) ということが判りました。メイヨールは1843年頃から写真の研究を始め、ダゲレオタイプの発明者であるダゲールの直弟子でロンドンで開業していたダゲレオタイピスト・アントニー・クロード(Antoine Claudet,  1797– 1867)に1846年から師事し、翌1847年に独立しています。1851年のロンドン万国博覧会ではクリスタルパレスを中心とした万博のマンモスプレート(一般的には18x22inchなので、457x508mmというまさに巨大プレート!!)のダゲレオタイプを作成したことでも知られています。1852年に上記のリージェントストリートに2店目を出店した広告が見られ、肖像写真に関しては、ヴィクトリア女王をはじめ、小説家のチャールズ・ディケンズや写真発明家であり師の師でもあるダゲールを撮影しています。そして、1854年にフランスで発明された名刺判写真を1860年にロンドンで初めて製作販売した人物。日本ではあまり知られていませんが、英国の写真史において、軽からざる人物です。

次に裏面に書かれた手書きには、「January 1883 Karl Marx」と見て取れます。そう、『共産党宣言』で知られる思想家であり、経済学者であり、革命家であるカール・マルクス( Karl Heinrich Marx, 1818-1883)その人です。そして、マルクスはこの年の3月14日に他界しますので、この写真はその3ヶ月前の肖像ということになります。かなり貴重な作例であることがお判りになるでしょう。

なお、先に触れた印画紙も、1883年であるなら、ゼラチン・シルバー・プリント紙と考えて問題なく、また、色調が鶏卵紙に似た温黒調であることも、焼き出し印画(画像が出るまで露光するプリント)のゼラチン・シルバー・プリント紙として考えると特徴が符合します。

ところで、この写真、とてもわかりやすくて良いのですが、冷静に考えると非常に不自然です。だって、表と裏を同時に見ることができるわけですから。最初に見たとき、「台紙を裂いてマットに入れたのか?!」と思いましたが、そんなことはありませんでした。

稚拙な画像で恐縮なのですが...。

ジョン・メイヨール≪カール・マルクス≫裏面、公益財団法人 小田原文化財団蔵、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展出品予定作品

筆者撮影

 

このように、額の裏面には本当の台紙の裏面が見えておりました。つまり、表にあった裏面はコピーだったのです。

そして、この額装方法は、杉本博司さんご自身の発案だそうです。オリジナルを大切にしつつ、情報をできるだけ開陳する。

とても勉強になりました。

 

ところで...杉本博司さんは現代の写真家で、その個展であるにも関わらず、なぜマイヨールによるマルクスの肖像写真が出品作品なのか? 気になります?

ふふふ、それは9月までの秘密。しばしご辛抱を。

いずれにせよ、初期写真ファンも期待を膨らませて戴ける展覧会であることだけは、請け合います。

もうちょっとだけ、待ってくださいね。

 

 

さてさて、今月のおいしいもの情報。

今回は、おうどんです。

トップミュージアムがある恵比寿ガーデンプレイス(PCの方はこちら)にあるお店、つまりご近所さんです。グラススクエアという棟にあるのですが、この棟は当館に先駆けて(?)リニューアルされ、お食事処も増えました。こちらのおうどんも、新しいお店のひとつです。

鶏天うどん(温)ということで、注文したので、てっきり汁が張られた深い丼に鶏天が盛られてくるのだろうと想像していたのですが、完全に裏切られました。温とはぶっかけのこと。徳利からかける汁はちゃんと暖かいので、まぁたしかに温。ちょっと濃いめのお汁ですので、塩分控えめをご希望多き昨今、自分で量が調整できるという配慮かも知れません。鶏天にはレモンと抹茶塩が付き、こちらもお好みでという嗜好。

気が利いています。

ちなみに、画面左の炊き込みご飯はお昼だけのサービス。もりもり食べたい方には、大盛りもお昼はサービスです。

ぜひ。

ではまた。

陸前高田被災資料デジタル化プロジェクト

  • 2016.06.01 Wednesday
  • 11:52
一ヶ月のご無沙汰です。
Topミュージアム・ブログ担当、三井です。
さて、東日本大震災によって被災した陸前高田の博物館および図書館が所蔵する写真資料等をお預かりして、クリーニングとデジタル化を行うプロジェクト(陸前高田被災資料デジタル化プロジェクト、Rikuzentakata Disaster Document Difitalization Project 略してRD3プロジェクト)について、以前こちらのブログでもご紹介させて戴きました。(PCの方はこちら)この活動は発足当初から、活動を通じて得られるだろうノウハウを公開することも活動の大きな目標として参りました。
一昨年にすべての資料をご返却して以来、書籍の発行へ向けて作業を進めておりましたが、このたび『被災写真の手引き 津波・洪水などで水損した写真への対応マニュアル』(国書刊行会刊)として上梓致しました。

発刊によせて
謝辞
支援団体・個人
第1章 プロジェクトについて
 1 ─ 活動の目標
 2 ─ 活動の特徴
 3 ─ 実際の活動
 4 ─ 運営組織
第2章 被災写真救済一次対応マニュアル
 1 ─ 準備事項
 2 ─ 共通手順
 3 ─ プリント写真
 4 ─ コンタクトプリント/ネガシート
 5 ─ リバーサルフィルム(スライド)
 6 ─ ガラス乾板
第3章 災害への備え
 1 ─ 当プロジェクトの経験から
 2 ─ 共通事項
 3 ─ 媒体別の対処
第4章 その他の活動
 1 ─ 講演会
 2 ─ 展示とイベント
 3 ─ 各種発表
 4 ─ 主要関連記事・報道
 5 ─ 財源
 6 ─ 活動参加者の声 ―ボランティア・インタビュー―

(目次より)
また、できるだけ多くの方に活用戴けるよう、全体の概要を英文で収録し、第二章 被災写真救済一次対応マニュアルの部分については全訳を行いました。
※本書は全国美術館会議東日本大震災救助・支援活動のご支援によって制作させて戴きました。

このプロジェクトに関わって、とても悔しかったことがひとつあります。
それはデジタルデータを一切救えなかったこと。震災当時、すでに一般的な写真はフィルムからデジタルへと移行していました。このため、写真データが多く保存されているハードディスクも被災しました。しかし、私たちはこれらから1枚の写真データを引き出すこともできませんでした。すべての写真データが消滅してしまったのです。
もしもプリントがあれば、わずかでも可能性はあったと思います。
「写真は物」と「夜明けまえ 日本写真開拓史」展シリーズの際、僕は常にお伝えしています。これは幕末・明治だけの話ではないと、僕は感じています。物であれば、修理がきくかも知れないし、完全にでなくても、唐突に消滅する可能性は低いのではないでしょうか。

シリアスなお話しをしてしまいましたが、素に戻って、おいしいもの情報です。
最近ラーメンはどうした?と言う声が少し聞こえて参りましたので、今日はガッツリと。

休日に訪れた自宅付近のお店。信州味噌、九州麦味噌、北海道味噌が選べる味噌ラーメン専門店。看板にも味噌樽がどーんとあがっています。選んだのは基本の信州味噌。山菜が新鮮、濃厚ごりごりです。
実は自分で料理することも好きなので、最近はあまり外食をしていないのです。久しぶりの外食は、それだけでちょっと濃い口に感じてしまうものなので、人によっては「そこまでじゃない!」という方もいらっしゃるかも知れませんので、あしからず。
なんて書きつつ、実はしっかりスープも完食致しました。(^^)b
ではまた。

Tokyo Photographic Art Museumだから、TOPです。

  • 2016.05.02 Monday
  • 14:33
JUGEMテーマ:美術館
あけましておめでとうございます、夜明けまえ展(PCの方はこちら)担当の三井です。
明けたのは2016年度、9月に開くのはTokyo Photographic Art Museumでございます。

ゴールデンウィーク。
みなさま、素敵な時間をお過ごしでしょうか。
私たちTokyo Photographic Art Museumのスタッフは、先月の中旬、恵比寿へ戻って参りました。
もちろん神田の街も忘れがたいですが、やっぱり古巣、大人になるこの街と共に歩むTokyo Photographic Art Museumです。

…あれ、お気づきになりました?
そうなんです。東京都写真美術館は、英語名を一新し、略称も「写美」から「TOP」へ!
目標は高く!
正直、今はまだ名刺をお渡しする度に、ちょっと(本当にちょっと)気恥ずかしいですが、9月に再開して夜明けまえ展が3階展示室ではじまる頃には…
「そういえば、むかしはトップのこと写美って行ってたんだって。知ってた?」
「へー!、そうなんだ! でも、やっぱりトップだよね」
って、なっているはず。
そのはずですってば。

その3階展示室で先日、移動式展示パネル取り扱い説明会が開かれました。
まずは、新しくなった3階展示室を惜しげもなく、公開です。

どうです?
絨毯だった床から一新、明るい色のフローリングになりました。
以前よりもさらに素敵な空間になったでしょう?
さて、この写真でも空間を仕切っている壁が立っていますが、僕たちはこの壁のことを可動壁と呼んでいます。
TOPの学芸員、全員が真剣にお話を聞いています。
TOP学芸員全員、真剣にお話を聞いています。
正式には「展示パネル」だったんですね。たしかに建築的に考えれば、壁じゃないですよね。それはさておき、一般的に美術館などの展示施設では、レールに沿って移動できる壁が設置されている場合が多く、この壁の組み合わせて、それぞれの展覧会の内容に沿った空間を組み立てるのです。
実際に、動かして固定して…。

なんというか、やっと翼を取り戻した鳥のような感じで、ひとつひとつ確認しながら、展覧会の準備を進めています。
もうしばらく、おまちください。


さて、おいしいもの情報です。
たまには、自作のものを。

参鶏湯(?)です。クエスチョンをつけたのは、鶏の胸肉で作ったからです。
作りやすいのと、脂分が少し控えめになるので、お勧めです。
花冷えの時期を過ぎたとはいえ、冷える夜もあります。
暖まりつつほっこり出来るメニューで、ゆったりしたゴールデンウィークを。
きっと、次に食べたくなるころには、TOPが再開館していますよ。
ではまた。

お久しぶりです。

  • 2016.03.10 Thursday
  • 13:03
ご無沙汰しております。
ブログ担当の三井です。
さて、あまりにもご無沙汰しすぎて、新年のご挨拶ができないどころか、映像祭も終了して、年度変わってしまいそう...なところで目が覚めた感じです。本日の雪予報は雨に変わったとはいえ、春はもう少しだけ先ですし、しっかりしなくては。

「知られざる日本写真開拓史 総集編」開幕まで、あと一年を切りました。作品調査は着々と進めております。
今回は、先月伺った米沢上杉博物館での調査をご報告します。
米沢市上杉博物館の展覧会告知
今年は雪が少ないとのことでしたが、この日はしっかり降っていました。
米沢市上杉博物館
入るとすぐに能舞台がお出迎え!の素敵な建築で、左は文化ホール、右は博物館という構造です。
こちらでは現在、企画展「上杉家の古写真―伯爵の暮らしと米沢―」(PC方はこちら)が開催中(3/21まで)で、この展示関わる調査をさせていただきました。
慶応二年制作の上杉茂憲のアンブロタイプをはじめ、明治初期に撮影された首里城の鶏卵紙など、興味深い作例が多く出品されています。また、米沢出身の蘭学者坪井為春が米沢藩医の堀内忠亮へ宛てた鵜飼玉川を紹介する手紙も出品されています。ここには「両国薬研堀ニ写真鏡師有之候、林家之三四軒先キニ御座候、是へ御出ニ相成候ヘ者、器機も一覧出来、何成共御注文相成、〈中略〉薬研堀 鵜飼玉川」とあり、玉川が写真撮影だけでなく、機材に関して注文を受けていた可能性を示唆する内容となっていて、ものすごく興味深い資料です。また、上杉茂憲伯爵の大礼服(爵服)も展示されており、鶏卵紙では残念ながら知ることが出来ない、襟や袖の色合いなどを実物から知ることが出来ます。
ぜひお運びください。


ところで、皆様にお会いできる写真美術館の再開館はご存じの通り、秋です。が、私たちスタッフはそろそろ準備室にお別れなんです。神田駅、秋葉原駅、御茶ノ水駅に囲まれた素敵な立地なので名残惜しい!って感じちゃいますが、戻ったら、やっぱりホーム感で安心することでしょう。
そんな中で、久しぶりのおいしいもの情報。
せっかくですから、この付近の情報を。このあたりを代表する食といえば、やっぱりお蕎麦です。とっても高級だったり、どちらかというと晩酌でまったりだったりの有名店が軒を連ねます。そんな中にあるY字路の黄色い看板。赤いカウンターにパイプ椅子のお店で、横を通ると魅惑的な鰹節の香りが暴力的に誘います。
そのつもりじゃなかったのに...気づいたらガラガラと引き戸を開けてしまうお店です。

紅生姜天や春菊天など、後ろ髪を引かれる素敵メニューがてんこ盛りなのですが、ここは敢えてかけそば。麺は太めで出汁はしっかり。完食後のお水がおいしい一杯です。
ではまた。
 

滞欧報告 その2 英国 オックスフォード(イングランド)編

  • 2015.08.03 Monday
  • 14:38
JUGEMテーマ:イギリス
ご無沙汰しております。
ブログ担当、三井です。
さて、フランス編から、ずいぶん時間が開いてしまいました(その間にnya-eyesに追い越されてしまいました。汗 PCの方はこちら)が、今回は英国編をおおくりします。日本ではひとくちにイギリスといいますが、本来はユナイテット・キングダム(UK)です。僕が訪れた直前に国民投票があったことでも明らかですが、イングランドとスコットランドはパスポートこそ必要ありませんが、別の国といった方が良いかもしれません。この2国(?)を中心に訪れたので、こちらのレポートをお伝えします。
まず、訪れたのはオックスフォード大学のピットリヴァース博物館(PCの方はこちら 英語)。こちらは以前、RD3-Projectの展示を行ってくれた関係(PCの方はこちら)で訪れておりましたが、今回は初期写真作品の保存環境調査のために訪れました。
収蔵庫を紹介するフィリップ・グローバー学芸員
写真資料を中心に保存している収蔵庫を説明するフィリップ・グローバー学芸員。

中性紙の箱を使って収蔵されていますが、一般的に日本で使われているものとは少し違い、蓋と身が別れないクラムシェル型をしています。

こちらは、サレンダー・ボックスとよばれる欧州の伝統的な保存箱に納められた日本の初期写真。

引火性が高いだけでなく、自然発火してしまうナイトレートフィルムは鍵の付いた冷蔵庫で保管されています。フィルムが自然発火してしまうことは映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を思い出して戴くとクリアですよね。
余談ですが、オックスフォードを訪れる日本人は決して少なくないそうです。でも、その多くが魔法使いの少年が主人公の映画の舞台として使用されたロケ地を見学する観光客で、それだけ見るとすぐに立ち去ってしまうらしく、フィリップはそれが悔しいといっていました。ハリーも良いですが、オックスフォードの魅力はそれだけではありません。訪れる機会のある方は、ぜひ街を散策されることをおすすめします。

さて、美味しいもの情報。

イギリスといえば、美味しい?と思われる方もいらっしゃるかも知れません。でも、ちゃんと美味しいものがあります。まずは、ジャケットポテト。茹でたジャガイモに何かをかけるお料理を指すのですが、こちらの写真はベイクドビーンズと鶏肉のホワイトソースがかかったそれ。物価の高い英国でも安心して注文できる素朴な一品です。イギリス料理といえば、フィッシュ&チップスと思われている方もいらっしゃいますが、それだけではないんです。特に、博物館や教会のカフェで注文する時は、まず外れがなくてお勧めです。

 

滞欧報告 その1パリ編

  • 2015.01.21 Wednesday
  • 16:32
JUGEMテーマ:フランス
皆様こんにちは、ブログ担当の三井です。
無事に帰国致しました。
さて、前回お話しさせて戴きましたとおり、少しずつ振り返ってお伝えさせて戴きます。
今回の出張でまず訪れたのはパリでした。主たる目的は、グランパレで開催された国際的な写真イベントであるパリフォト2014(PCのかたはこちら。英語とフランス語です)とギャラリエ・ヴィヴィアンヌで開催されたフォトヴィンテージ2014です。

パリフォト2014は世界各国から写真作品が結集して行われる本当に大きなイベントです。

1階では各国のギャラリーが所狭しと軒を連ね、

2階ではニューヨークのメトロポリタン美術館のコレクションである写真作品が展示されていました。
対して、フォトヴィンテージは文字通り古い写真に対象を絞った蚤の市のようなもので、決して大きなイベントいうわけではありません。

しかし、ヨーロッパ各国からさまざまなディーラーが集まり、19世紀から20世紀中葉あたりまでの写真の取引が盛んに行われていました。これらの中には、日本を被写体とした初期写真も含まれており、フェリーチェ・ベアトやその弟子の日下部金兵衛などの作例も散見することができました。興味深いのは、11月のパリは日本に比べて寒さも厳しく、訪れた時は天候も芳しくありませんでしたが、これらの写真を本当に多くの人たちが熱心に見て回っていて、実際に購入している人も少なくないことでした。このような光景は、初期写真を愛する僕にとって、とても嬉しく美しく感じられる光景でした。

さて、今回の美味しいもの情報は、東京都写真美術館リニューアル準備室がある神田淡路町からお届けします。
この付近は、ラーメン屋さんが多く、激戦区ともいえる場所です。そんな淡路町に帰国して最初にいったのは、しかし、洋食屋さん。


「洋風かき揚げ」で有名なお店ですが、どうです?、この照りツヤ。カツレツはあっても、ライスサラダはあっても、「ソースカツ丼」はそう簡単にヨーロッパで食べられるものではありません。これは本当におすすめです。
だから、僕だってラーメンばかりを食べているわけではないのですって。(^_^)
次回からは今回最大の目的であるUKのご報告をさせて戴きます。
ではまた。

 
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    寒中お見舞い申し上げます。

    • 2015.01.09 Friday
    • 09:43
    皆様
    まことにご無沙汰しております。ブログ担当の三井です。
    2015年初のブログ更新です。まだまだお正月の方も、そもそもお正月こそ忙しい!という方も、お元気でしょうか。
    僕があまりにご無沙汰してしまったため(冗談です)、東京都写真美術館はリニューアルに向けて休館してしまいました(本当です。2016年秋リオープン)。
    そして、僕はといえば、UKにおります。
    このたびは、主にパリ、そしてイングランドとスコットランドの初期写真の収蔵状況を調査するため離日し、様々な都市で大小の美術館・博物館へお伺いしておりました。今はスウィンドン(ロンドンから西へ1時間ほどの工業都市)に来ております。こちらにはイングリッシュ・ヘリテイジ・アーカイヴ(PCの方はこちら:英語のみ)があり、英国内の歴史的建築物に関する初期写真が収蔵されています。ここ数日はこちらで調査をさせていただいておりました。こちらのほかにも、英国ではロンドン、オックスフォードやブラッドフォードなどを回り、スコットランドではセント・アンドリュースやエジンバラ、グラスゴーなどをまわりました。UKを訪れる前は、パリでパリフォトをはじめとする初期写真に関係する調査を行いました。
    気づけば、もう2か月近くになります。そして、この旅もそろそろ幕引き。数日後には帰国の途につきます。
    正直に申しますと、もう少し早く折々でブログを書こうと思っていたのですが…。そうです、そりゃ離日前には毎日くらいで書くぞ!と意気込んでいたのです。ところが…あにはからんやといいますか、冷静に考えれば当たり前といいますか。忙しい日々が続き、気づけばあと数日となってしまった次第です。かくなる上は、帰国後に少しずつ振り返ってお伝えせねばと思っておりますが、とはいえ、せめて1度くらい異国にある間にご報告をとキーをたたいている次第です。なんというか、しばらく日本語に触れられない日々が続いたせいか、いささか言葉遣いがヘンな感じますが、ほとんど知り合いのいないまま異国の地で過ごしてまいったのです。どうぞご寛容くださいませ。
    新年のごあいさつに代えて、このような駄文でお目汚しとなりましたこと、次に紹介します「おいしいもの情報:英国編」をもってご容赦いただきますよう、お願い申し上げます。

    聞くところによりますと、パリには300件以上のすしバーがあるとのことですが、ここまでではないにせよロンドンもそして、イングランド全体にも多くの日本料理屋さんがございます。もちろん、日本料理屋さんの中にはラーメンを専門とされるところ、専門とされないまでもメニューに載せているところがございます。
    今回は、その中でも比較的ポピュラーな一品を。

    Selfishを意味する日本語を冠するお店で、ここスィンドンに限らず、英国内に広く展開されているお店です。いかがでしょうか。一見、日本国内と見まごうばかりの端正なルックスのチキンラーメンです。まず楽しいのは温度。熱くないのです。人肌プラスといいましょうか。もちろん、なぜ「ちくわ」が? しかも2種!? 奥に見えるのは豚肉のロースト…あれチキンラーメンでは? などなど謎は尽きません。さらに面白いことには、ちょっと味が薄いかな?という感はあるものの、案外食べられるのです。侮りがたし、英国のラーメン。
    では、また。
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      2016年リニューアル開館へ向けて

      • 2014.09.12 Friday
      • 14:04

      皆様、本当にご無沙汰しております。
      ブログ担当の三井です。
      さて、すでにご存じの方も、あるいはそうでない方もいらっしゃるかも知れませんが、当館は今月24日から休館致します。
      これまでの皆様のご愛顧に感謝すると共に、今後のご活躍を衷心よりお祈り致します…。
      東京都写真美術館は、これからも皆様の心の中で永遠に不滅です!
      …なんて。
      純粋な改修工事ですので、2016年秋にはちゃんと戻って参ります。
      心の中だけでなく、東京都写真美術館は本当に不滅ですので、ご安心ください。
      とはいえ、2年間のお別れがあること自体は本当です。

      ただいま、しばしのお別れを惜しんで「フライヤーで振り返る東京都写真美術館 1990-2014」開催中!(〜9/23迄)です。(PCの方はこちら
      第一次開館した1990年から現在開催中のものまで、すべての収蔵展と自主企画展の展覧会チラシをご覧戴けます。


      1階入り口のごあいさつ。

      よろしければ、こちらでニャイズ的僕と記念撮影を…(^^)/

      1階エントランスには、これまでのすべてのチラシが床面に。

      僕が最初にメインで担当した「士 日本のダンディズム」(2003年!)も(^_-)

      スロープからは壁面に大きく展示。パネルに番号がついていますので、番号を探して戴くと1990-2014の歴史をたどることができます。そして、クイズも実施中!答えはチラシたちに隠れていますよ。

      こちらは、2階ロビーの床に展開されるチラシたち。

      2階ロビーの床面グラフィックは、シリーズ展をフィーチャーしていますので、開拓展シリーズもこんなに大きくなっています。

      そして、グラフィックの横ではチラシのオリジナル(ほんの一部分はカラーコピーですが…。だって、残部が数枚だったりするので…ご容赦!)を手にとってガッツリご覧戴けます。

      こちらは、階段室。スラントした天井にもチラシたちのパネル。こちらは、去年のチラシです。僕が担当したフェリーチェ・ベアトや日本写真開拓史北海道東北編も(*^_^*)。モニターでは、当館収蔵作家の作品をご紹介。

      このほかにも、いろんな場所に展示されていますので、ぜひ改修前の美術館内を縦横無尽に見て回ってください。

      現在開催中の展覧会は、こちら。

      フィオナ・タン まなざしの詩学 (PCの方はこちら

      岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて(PCの方はこちら

      写真新世紀 東京展 2014(PCの方はこちら)(こちらの展覧会は、21日までです。ご注意ください!)

      リニューアル前の写真美術館の姿だけでなく、これらの展覧会も必見です。

      さてさて、今回も美味しいもの情報。
      久々の更新ですから、ガーデンプレイスの中からです。


      東京都写真美術館お隣のガーデンタワー最上階の和食です。写真のこちらは、「じゃことろ飯定食」シンプルですが、時折食べたくなる一品。ぜひご賞味ください。
      ではまた!

      あ、このブログは、休館しても続きますので、こうご期待!です。

       

      『日本写真の開拓者 下岡蓮杖』絶賛発売中!

      • 2014.03.18 Tuesday
      • 19:22
      こんばんは、ブログ担当の三井です。
      今日の東京は春一番が吹きましたね。東京都写真美術館のある恵比寿ガーデンプレイスは、普段からビル風が強いので、より力一杯春の風を満喫できました。
      さて、3月4日(火)より開催中の「没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖」(PCの方はこちら)において、去る3月14日(金)に最初のフロアレクチャーを開催致しました。


      フロアレクチャーの様子
      初回なので、「お客様は少なめかな?」とも思いましたが、どうしてどうして約30名のお客様にご参加いただきました。ご拝聴いただきましたお客様、本当にありがとうございました。さて、本日は上の写真でも僕が手に持っている本展公式ガイドブック『下岡蓮杖 日本写真の開拓者』についてです。(PCの方はこちら

      こちらは、かなり力の入った自信作で、国書刊行会さんのご協力で制作致しました。
      幕末明治の写真師 下岡蓮杖(森重和雄)」をはじめとして、「下田・浦賀・横浜時代の下岡蓮杖(斎藤多喜夫)」、「下岡蓮杖のヌード写真(石黒敬章)」、「ジョン・ウィルソン(1816-1868)〜「ウンシン」と呼ばれた写真師〜(セヴァスティヤン・ドブソン)」等々と論考が盛りだくさんです。そして、本展覧会においても中心軸にすえている「写真事歴」を現代語訳して掲載しています。
      下岡蓮杖に関してまとまって読むことができる最新の書籍であり、画像はもちろんのこと、論考も読み応えばっちりです。そして、さらにこだわったのは、完全バイリンガルだということ。英語で読める下岡蓮杖の情報は本当に少ない。しかし、下岡蓮杖の作品は、蓮杖自身が外国人へ向けて販売したことから、多くが海外にあると考えられます。このため、どうしてもバイリンガルの資料を作りかったのです。僕としては、ひとつの大きな夢が叶ったことになりますし、英語の文献が出版されたという1点を取っても、日本の初期写真研究に新しい一歩が踏み出せたと自負しています。(ちょっと頑張りすぎました、すみません…)
      そして、
      図版だけで約250点。研究書としてだけでなく、掲載写真を見るだけで十分に楽しいと思います。
      本当にお勧めの書籍です。(ここは頑張りすぎじゃないと思います!)
      当館ミュージアムショップだけでなく、全国書店およびインターネット書店でも購入できます。ぜひ!
      あ、でも、東京都写真美術館へいらっしゃれる方は、当館で。だって、オリジナルが見られるチャンスなのですから!
      次回のフロアレクチャーは3月28日(金) 14:00-です。(PCの方は今後の情報をこちらでチェック!)

      さて、本日のおいしいもの情報。
      展覧会を無事開幕することができましたので、週末にちょっと足を伸ばしました。
      埼玉県春日部市のお店。


      どうです?
      なるとが輝くクラシカルなお姿。ふわふわと浮いているのはワンタン。
      麺は細めで、大盛りでもないのに2玉。
      そうです。後ろに移っているお水のグラスと比較して下さい。かなり大きめのどんぶりであることがわかるでしょう。
      魚介出汁の醤油ラーメンでこのボリュームはなかなか素晴らしいものがありました。
      一ノ割駅からすぐですので、お近くへ行かれた際はぜひ。
      おいしいですよ!
      ではまた(^_-)

       

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