西国へ

  • 2008.05.03 Saturday
  • 19:10
もはや年度も替わって5月。気が付けばゴールデンウィークという不定期更新爆進中の古写真ブログ、担当の三井です。
それにしても、正直、今年はすごい。ほとんど僕に責任があるのですが、それにしてもすごい忙しさです。。。
と、いきなり、個人的な愚痴から始めてしまっていますが、どこでキーを叩いているかというと、大阪は中之島の国立国際美術館(実は、これを書いていたのは4月26日なのです。アップにタイムラグがあってすみませんm(_ _)m)。
すごく大きくて理想的な構造の美術館です。なぜ理想的かというと。。。まず広い。
そして、地上にそびえ立っていくのではなく、地下に広がっている。
地上階は1階のみで、これはエントランスロビーだけ。地下一階はレストランやミュージアム・ショップ、授乳室やキッズルームまで完備。展示室は地下2階(おもに常設展示室)と地下3階(おもに企画展示室)。当然ですが、地上が高くない分、地震にはメチャクチャ強いわけです。その上、展示フロアが4000?を越えている!

すごすぎます。

床も厚くて、しっかりしているし。天井も高いし。

まぁ、当館のように写真と映像に特化した美術館ではなく、近現代を中心としているとはいえ、あくまで総合的な美術館だから、石彫だって視野に入れて作っています。だから、天井が高いのも当然といえば当然ですね。。。東京都現代美術館だって、ものすごく広いですものね。って、ちょっと自虐気味なのにはわけがあります。理由はのちほど。

さて、そんな大阪の美術館になぜいるのかというと、こちらの地下3階で催される「液晶絵画 Still/Motion」展の準備。というか、主催館である国立国際美術館が4月29日からオープンで、その設営/展示の視察。なぜかというと、8月にはこの展覧会が当館へ巡回してくるのです。すでに三重県立美術館での展覧会を終えて、国立国際美が二館目、当館が三館目というわけです。当館での主担当は美人学芸員藤村さん(既婚)。僕は副担当です。
なんだか、視察なんていう言葉を使うと、「堅い言葉使ってごまかしているけど、実際は遊んでいるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうです。
でもね、本当、大事なんですよ、視察って。見ないとわからないことが沢山あるんです。
考えもみてください。
国立国際美の展示室は約4000?、これに対して、写美は3つ全部の展示室を合計しても約1500?(各フロア約500?)です。全館の展示室で、こちらのワンフロア分にも満たないわけです。そのまさにワンフロア(約2000?)を使って行われる「液晶絵画 Still/Motion」展を当館の地下一階(約500?)と二階(約500?)の二つの展示室で開催しようというのですから、実質的には展示スペースが半分になるのです(これがちょっと自虐的だった理由です。。。笑)。普通だったら、展示作品を減らすとか、コンテンツをシュリンクさせる方向で考えます。
ところが、写美の辞書にシュリンクという文字はありません。(はい、言い切りました。がんばります!)全部見せよう!作品を減らさないで行こう!そして、いい空間を作ろう!なんて、僕も含めて普通に考えてしまうわけです。
これを実現するためには、百聞は一見にしかず。


設営風景@国際美術館


まず、現場を見る。
どこをやり繰りできるか。図面上は空スペースに見えても、絶対に削れないところはどこか。電設で注意しなくてはならないのはどのあたりか。。。などなど
出品されている作品の意図が明瞭に伝わるように、そしてもちろん、できる限りクールでかっこいい展示室に仕上げるためには、どうしたらいいか。何しろ、倍のスペースに展示されている作品群です。普通に考えたら、見栄えどころか展示室に入りきりもしない。
それを、できるだけクールに、出品してくださっている作家の作品を最敬礼で尊重し、展示構成を考える。
結構大変だけれど、ものすごく楽しい。大好きな作業です。
そんなわけで、このちょっとした難題に取り組むため、美人学芸員藤村(既婚)といっしょに西国を訪れたという次第です。

大阪国際美術館では、4月28日から好評開催中!
(http://www.nmao.go.jp/)
ぜひご覧ください。

写真美術館での展覧会は8月23日から。
もちろん、こちらも乞うご期待。

さてさて、恒例の美味しいもの情報。
今日はもちろん大阪編。
中之島にある大阪国際美術館の横には、デザイナー北川氏率いるgraphのカフェがあるのです。ここでお昼ご飯をいただいたので、そのご報告。

ハンバーガー。
うまいです。
そして、さすがにおしゃれな感じです。
そういえば、以前ご紹介したアボガドバーガーのお店が最近やっていないような。。。今度しっかり確認してご報告します。

さて、ゴールデンウィーク。
僕は毎日出勤です。
がんばるぞ!

紫禁城写真展も、もちろんシュルレアリズム展もジャコメッリ展も好評開催中です。
みなさま是非是非、当館へお運びください。

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