東川町国際写真フェスティバル

  • 2016.08.04 Thursday
  • 19:20

JUGEMテーマ:美術館

みなさま、こんにちは。

Top Museumブログ担当の三井です。

さて、「東川町国際写真フェスティバル」(PCの方はこちら)に行って参りましたので、今回はそのご報告です。よくご存じの方もいらっしゃると思いますが、あるいは、「東川町の写真祭...?」という方もいらっしゃるかも知れません。

まずは、ベーシックなインフォメーションです。(PCの方はこちらもどうぞ)

地名をちゃんと書くと、「北海道上川郡東川町」。北海道のほぼ中心に位置し、JR旭川駅から南東に15劼琉銘屬忙毀鮟蠅鮹羶瓦箸靴審攻茲広がっています(旭川空港からだと8卍度です)。1985年に「写真の町宣言」を行い、この年以来、国内外の写真家を表彰する東川賞の授与をはじめ、展覧会やワークショップ、ポートフォリオ・レビューなどをフォトフェスティバルとして毎年開催されており、今年は32回目にあたります。当館は総合開館20周年ですから、こちらのフェスティバルの方が遙かに先輩です。1994年からは高校の写真部やサークルを対象にして行われる大会「写真甲子園」(PCの方はこちら)も加わり、老若男女の写真愛好家に向けて、見る、撮る、指導を受ける、そして、競うといった広がりを見せています。

ちょうど、今年は「写真甲子園」を題材とした映画の制作も行われており、より一層活気づいていました。

授賞式では、もちろん町長自らご挨拶。そして、受賞者全員を表彰されていました。

 

受賞者と審査員らによる「第32回写真の町東川賞受賞作家作品展」(文化ギャラリー)のテープカットとプログラムの告知。

街頭にも受賞者の写真がバナーとして展示されていました。

 

赤煉瓦の倉庫や街中のギャラリーでの展示も行われていました。

7月31日は文化ギャラリー内で「受賞者フォーラム」というリレー形式の展示解説会が行われました。

受賞者のマイケル・ケンナ氏の展示室でのフォーラム風景。

 

この日、東川町は午後から荒天でした。激しい雷雨。とはいえ、普段なら、「帰るころに止むと良いな」なんて鷹揚に構えているようなものです。ところが...。

なんと停電。

雷の影響で設備が故障し、3時間にわたって1500戸に影響が出る規模だったそうです。カメラが補正しているので写真では、それほど暗く感じられませんが、実際はLEDの懐中電灯を使っている状態です。確実に50人を超える人々がフォーラムに参加していたのですが、誰ひとり取り乱すひともなく、エアコンも止まってしまうので素早く団扇を配ったり、トイレの予備排水をバケツで用意するなど、ボランティアスタッフの大活躍もあって、驚くほど滞りなくトークセッションが進みました。なんというか、登壇者はもちろんですが、聴衆として参加した方々が本当に協力的でアットホームな暖かさに感動した一幕でした。

 

まだ行かれたことがない方は、来年の夏、ぜひ訪れて戴きたい写真フェスティバルです。

 

 

さて、もちろん今回の美味しいもの情報は東川を中心に。

ちらし寿司です。

ごめんなさい、ふたを取り忘れてしまっていますが、左上は茶碗蒸しです。

あ、僕が甲殻類が苦手とお伝えしたのでスペシャルです。本当は海老も入ってくるはずですので、そちらをお好みの方もご心配なく。野菜の天ぷらは抹茶塩で戴きます。コストパフォーマンスも高く、立地も最高。そして、道の駅のスタッフによるグルメマップも充実していました。

ところで、旭川限定のJUN DOG(海老フライ入りのおにぎらずで、チキンカツやソーセージのタイプもあり)というのご存じでしょうか?なんというか、本当に海老フライをご飯(無農薬特別栽培米使用)で包んであるのです。同行した広報担当者が海老フライを食していましたが、ドスっと存在感のある絶妙な食べ物でした。

また、北海道にしかないコンビニエンスストアがあることは有名ですが、「カツゲン(正確にはソフトカツゲン)」という乳酸菌飲料も北海道限定で、大抵のコンビニにおいてあります。北海道限定の味がある飲み物やスナックは、少なくないですが、こちらは商品そのものが限定。北海道へは何度も足を運んでいるのですが、今回初めて知りました。懐かしめの味だけれど、甘すぎずお勧めです。お試しあれ。

ではまた。

 

マルクスの肖像写真

  • 2016.07.25 Monday
  • 13:15

JUGEMテーマ:美術館

東京の日差しも、力強くなって参りました。

ご無沙汰しております。トップミュージアムのブログ担当三井です。

さて、トップミュージアム(=東京都写真美術館)のリオープンまでいよいよ一ヶ月半と迫って参りました。

日頃そこまでとも思っていないのですが、いやいやどうして忙しい日々を過ごしているのだな、と就業時間を知らせるチャイム(元保育園だった仮事務所からの新習慣を恵比寿でも活用)を聞いて気づいてみたりしております。

さて、当館リニューアル・オープン最初の展覧会は「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展(PCの方はこちら)と「世界報道写真展2016」(PCの方はこちら)です。

今月の三井は、すこし日本写真開拓史展の準備をお休みして、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展のプチお手伝いをしております。といっても、中心的な杉本氏の作品に触れていったり、内容の構築にコミットしていくというコアな部分ではなく、帽章で展示される資料などのコンディションチェックをさせて戴いたりしております。

今回は、そのなかで初期写真を見つけてしまったので、こちらのブログでこっそりご紹介。

ジョン・メイヨール≪カール・マルクス≫、公益財団法人 小田原文化財団蔵、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展出品予定作品

筆者撮影

 

温黒調の画像は一見、鶏卵紙のように見えますが、支持体の紙に厚みがあって透明な乳剤層を感じさせ、角度を変えて見ると濃色部に銀鏡が見られますので、ゼラチン・シルバー・プリント紙の可能性が高いと思われます。

画像の下に「MAYALL'S PHOTOGRAPHIC STUDIO, 224, REGENT ST LONDON」とあり、ロンドンのスタジオで制作された写真であることが判ります。メイヨールという人物を調べると、ヴィクトリア朝の英国で最初に名刺判写真を製作販売したJohn Jabez Edwin Paisley Mayall (1813–1901) ということが判りました。メイヨールは1843年頃から写真の研究を始め、ダゲレオタイプの発明者であるダゲールの直弟子でロンドンで開業していたダゲレオタイピスト・アントニー・クロード(Antoine Claudet,  1797– 1867)に1846年から師事し、翌1847年に独立しています。1851年のロンドン万国博覧会ではクリスタルパレスを中心とした万博のマンモスプレート(一般的には18x22inchなので、457x508mmというまさに巨大プレート!!)のダゲレオタイプを作成したことでも知られています。1852年に上記のリージェントストリートに2店目を出店した広告が見られ、肖像写真に関しては、ヴィクトリア女王をはじめ、小説家のチャールズ・ディケンズや写真発明家であり師の師でもあるダゲールを撮影しています。そして、1854年にフランスで発明された名刺判写真を1860年にロンドンで初めて製作販売した人物。日本ではあまり知られていませんが、英国の写真史において、軽からざる人物です。

次に裏面に書かれた手書きには、「January 1883 Karl Marx」と見て取れます。そう、『共産党宣言』で知られる思想家であり、経済学者であり、革命家であるカール・マルクス( Karl Heinrich Marx, 1818-1883)その人です。そして、マルクスはこの年の3月14日に他界しますので、この写真はその3ヶ月前の肖像ということになります。かなり貴重な作例であることがお判りになるでしょう。

なお、先に触れた印画紙も、1883年であるなら、ゼラチン・シルバー・プリント紙と考えて問題なく、また、色調が鶏卵紙に似た温黒調であることも、焼き出し印画(画像が出るまで露光するプリント)のゼラチン・シルバー・プリント紙として考えると特徴が符合します。

ところで、この写真、とてもわかりやすくて良いのですが、冷静に考えると非常に不自然です。だって、表と裏を同時に見ることができるわけですから。最初に見たとき、「台紙を裂いてマットに入れたのか?!」と思いましたが、そんなことはありませんでした。

稚拙な画像で恐縮なのですが...。

ジョン・メイヨール≪カール・マルクス≫裏面、公益財団法人 小田原文化財団蔵、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展出品予定作品

筆者撮影

 

このように、額の裏面には本当の台紙の裏面が見えておりました。つまり、表にあった裏面はコピーだったのです。

そして、この額装方法は、杉本博司さんご自身の発案だそうです。オリジナルを大切にしつつ、情報をできるだけ開陳する。

とても勉強になりました。

 

ところで...杉本博司さんは現代の写真家で、その個展であるにも関わらず、なぜマイヨールによるマルクスの肖像写真が出品作品なのか? 気になります?

ふふふ、それは9月までの秘密。しばしご辛抱を。

いずれにせよ、初期写真ファンも期待を膨らませて戴ける展覧会であることだけは、請け合います。

もうちょっとだけ、待ってくださいね。

 

 

さてさて、今月のおいしいもの情報。

今回は、おうどんです。

トップミュージアムがある恵比寿ガーデンプレイス(PCの方はこちら)にあるお店、つまりご近所さんです。グラススクエアという棟にあるのですが、この棟は当館に先駆けて(?)リニューアルされ、お食事処も増えました。こちらのおうどんも、新しいお店のひとつです。

鶏天うどん(温)ということで、注文したので、てっきり汁が張られた深い丼に鶏天が盛られてくるのだろうと想像していたのですが、完全に裏切られました。温とはぶっかけのこと。徳利からかける汁はちゃんと暖かいので、まぁたしかに温。ちょっと濃いめのお汁ですので、塩分控えめをご希望多き昨今、自分で量が調整できるという配慮かも知れません。鶏天にはレモンと抹茶塩が付き、こちらもお好みでという嗜好。

気が利いています。

ちなみに、画面左の炊き込みご飯はお昼だけのサービス。もりもり食べたい方には、大盛りもお昼はサービスです。

ぜひ。

ではまた。

お久しぶりです。

  • 2016.03.10 Thursday
  • 13:03
ご無沙汰しております。
ブログ担当の三井です。
さて、あまりにもご無沙汰しすぎて、新年のご挨拶ができないどころか、映像祭も終了して、年度変わってしまいそう...なところで目が覚めた感じです。本日の雪予報は雨に変わったとはいえ、春はもう少しだけ先ですし、しっかりしなくては。

「知られざる日本写真開拓史 総集編」開幕まで、あと一年を切りました。作品調査は着々と進めております。
今回は、先月伺った米沢上杉博物館での調査をご報告します。
米沢市上杉博物館の展覧会告知
今年は雪が少ないとのことでしたが、この日はしっかり降っていました。
米沢市上杉博物館
入るとすぐに能舞台がお出迎え!の素敵な建築で、左は文化ホール、右は博物館という構造です。
こちらでは現在、企画展「上杉家の古写真―伯爵の暮らしと米沢―」(PC方はこちら)が開催中(3/21まで)で、この展示関わる調査をさせていただきました。
慶応二年制作の上杉茂憲のアンブロタイプをはじめ、明治初期に撮影された首里城の鶏卵紙など、興味深い作例が多く出品されています。また、米沢出身の蘭学者坪井為春が米沢藩医の堀内忠亮へ宛てた鵜飼玉川を紹介する手紙も出品されています。ここには「両国薬研堀ニ写真鏡師有之候、林家之三四軒先キニ御座候、是へ御出ニ相成候ヘ者、器機も一覧出来、何成共御注文相成、〈中略〉薬研堀 鵜飼玉川」とあり、玉川が写真撮影だけでなく、機材に関して注文を受けていた可能性を示唆する内容となっていて、ものすごく興味深い資料です。また、上杉茂憲伯爵の大礼服(爵服)も展示されており、鶏卵紙では残念ながら知ることが出来ない、襟や袖の色合いなどを実物から知ることが出来ます。
ぜひお運びください。


ところで、皆様にお会いできる写真美術館の再開館はご存じの通り、秋です。が、私たちスタッフはそろそろ準備室にお別れなんです。神田駅、秋葉原駅、御茶ノ水駅に囲まれた素敵な立地なので名残惜しい!って感じちゃいますが、戻ったら、やっぱりホーム感で安心することでしょう。
そんな中で、久しぶりのおいしいもの情報。
せっかくですから、この付近の情報を。このあたりを代表する食といえば、やっぱりお蕎麦です。とっても高級だったり、どちらかというと晩酌でまったりだったりの有名店が軒を連ねます。そんな中にあるY字路の黄色い看板。赤いカウンターにパイプ椅子のお店で、横を通ると魅惑的な鰹節の香りが暴力的に誘います。
そのつもりじゃなかったのに...気づいたらガラガラと引き戸を開けてしまうお店です。

紅生姜天や春菊天など、後ろ髪を引かれる素敵メニューがてんこ盛りなのですが、ここは敢えてかけそば。麺は太めで出汁はしっかり。完食後のお水がおいしい一杯です。
ではまた。
 

2016年リニューアル開館へ向けて

  • 2014.09.12 Friday
  • 14:04

皆様、本当にご無沙汰しております。
ブログ担当の三井です。
さて、すでにご存じの方も、あるいはそうでない方もいらっしゃるかも知れませんが、当館は今月24日から休館致します。
これまでの皆様のご愛顧に感謝すると共に、今後のご活躍を衷心よりお祈り致します…。
東京都写真美術館は、これからも皆様の心の中で永遠に不滅です!
…なんて。
純粋な改修工事ですので、2016年秋にはちゃんと戻って参ります。
心の中だけでなく、東京都写真美術館は本当に不滅ですので、ご安心ください。
とはいえ、2年間のお別れがあること自体は本当です。

ただいま、しばしのお別れを惜しんで「フライヤーで振り返る東京都写真美術館 1990-2014」開催中!(〜9/23迄)です。(PCの方はこちら
第一次開館した1990年から現在開催中のものまで、すべての収蔵展と自主企画展の展覧会チラシをご覧戴けます。


1階入り口のごあいさつ。

よろしければ、こちらでニャイズ的僕と記念撮影を…(^^)/

1階エントランスには、これまでのすべてのチラシが床面に。

僕が最初にメインで担当した「士 日本のダンディズム」(2003年!)も(^_-)

スロープからは壁面に大きく展示。パネルに番号がついていますので、番号を探して戴くと1990-2014の歴史をたどることができます。そして、クイズも実施中!答えはチラシたちに隠れていますよ。

こちらは、2階ロビーの床に展開されるチラシたち。

2階ロビーの床面グラフィックは、シリーズ展をフィーチャーしていますので、開拓展シリーズもこんなに大きくなっています。

そして、グラフィックの横ではチラシのオリジナル(ほんの一部分はカラーコピーですが…。だって、残部が数枚だったりするので…ご容赦!)を手にとってガッツリご覧戴けます。

こちらは、階段室。スラントした天井にもチラシたちのパネル。こちらは、去年のチラシです。僕が担当したフェリーチェ・ベアトや日本写真開拓史北海道東北編も(*^_^*)。モニターでは、当館収蔵作家の作品をご紹介。

このほかにも、いろんな場所に展示されていますので、ぜひ改修前の美術館内を縦横無尽に見て回ってください。

現在開催中の展覧会は、こちら。

フィオナ・タン まなざしの詩学 (PCの方はこちら

岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて(PCの方はこちら

写真新世紀 東京展 2014(PCの方はこちら)(こちらの展覧会は、21日までです。ご注意ください!)

リニューアル前の写真美術館の姿だけでなく、これらの展覧会も必見です。

さてさて、今回も美味しいもの情報。
久々の更新ですから、ガーデンプレイスの中からです。


東京都写真美術館お隣のガーデンタワー最上階の和食です。写真のこちらは、「じゃことろ飯定食」シンプルですが、時折食べたくなる一品。ぜひご賞味ください。
ではまた!

あ、このブログは、休館しても続きますので、こうご期待!です。

 

2月10日から「第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル」

  • 2012.02.03 Friday
  • 20:04
こんばんは、お寒うございます。
初期写真ブログ担当の三井です。
さて、210日から「第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル」(PCの方はこちら。ちなみにこのトップページはライブ映像です。ときおり人が通ります(^_-))がはじまります。今回は、番外編としてこの準備の進捗を皆様へご披露します。
すでにご存じの方も多いと思いますが「恵比寿映像祭」は、写真美術館の全館、恵比寿ガーデンプレイス、恵比寿周辺のギャラリーなど、恵比寿一帯を巻き込んで開催する、年1回の映像のフェスティバルです。 いまは館をあげて展示設営中!恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場では、エキソニモによるオフサイト展示(PCの方はこちら)の大規模な設営が着々(?)と進んでいるようです。

センター広場のドーム型の屋根には、守り神のフクロウがいるのをご存じですか?その横にカメラを設置します。こんなフクロウだったんですね!

残雪もあって滑らないように細心の注意を払います。

210日(金)からはじまる「第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル」は入場無料!(一部上映は除く)

みなさまのご来館をお待ちしております!

この展示のあとに控えているのが我らが「フェリーチェ・ベアトの東洋」(PCの方はこちら)お楽しみに!!

陸前高田市立博物館の今

  • 2011.12.15 Thursday
  • 17:13
JUGEMテーマ:震災関連
 
みなさま、お元気でしょうか。
東京都写真美術館ブログ担当・三井です。
さて今回は、当館の事業として位置づけておりますRD3-project(PCの方はこちら)の関係で
先日、陸前高田および盛岡へお伺いしましたので、被災資料に関わるご報告を致します。
  
陸前高田市立博物館とその前を走る道。
この場に立って、僕は少し平衡感覚を失いました。

現在、陸前高田市立博物館、陸前高田市立図書館および海と貝のミュージアムの資料は岩手県立歴史博物館をキー館として全国の博物館等に送られ、その修復作業が行われております。僕が関わっているプロジェクトもこの一環として、写真を中心とした資料のクリーニングとデジタル化を行っております。
実際に現地のご担当者とお会いし、お話をする貴重な機会として、今回お伺いする事が適いました。

現在、活動の拠点となっている旧生出小学校。
こちらで陸前高田市立博物館の熊谷様とお会いしました。
実務的な打合せを基本としたものだったのですが、同じように大切だったのは実際にお会いする事でした。僕はこれまで資料を通してしか、熊谷さんを知りませんでした。
本当にお会いする事は大切ですね。
震災から半年と少し。高田の方にとって、この時間は惨劇からの時間。
先日お伺いした際に撮影した博物館の写真(上の3点)から、ほんの少し想像できるのではないでしょうか。
でも、いくら想像しても、想像に過ぎません。実際に被害を受けた方の気持ちに近づく事も、知る事もできません。
そして、惨禍はいつどこに起きるのか、本当にわからない。
確実に言える事は、今回の震災と津波で大きな惨劇から免れたすべての人々も、明日おなじ事態に見舞われるかも知れないということです。

写真に関わる人間として、僕は今回の震災でダメージを受けた写真の一部でも救いたい。それを通して、未来の惨禍に備える方法を模索したい。一枚でも、ほんの少しでも。この一助になればと参加しています。
失われた人の思いを少しでも未来へ残すために、未来の思いを少しでも失わないために。
では、また。

関羽の金太郎飴発売!

  • 2011.11.29 Tuesday
  • 17:23
 
こんにちは、もうちょっと頻度上げてブログをアップしようと心に決めたブログ担当、三井です。
さて、本日はちょっと番外編。
前回もお伝えしました「東京都写真美術館『ニァイズ』×講談社『クレムリン』presents
関羽がやってくる ニャア!ニャア!ニャア!」(PCの方はこちら)のご紹介です。
なによりも一押しなのが、こちら!

なんと、『ニァイズ』でも『クレムリン』でもおなじみの三匹のロシアンブルー「関羽」の金太郎飴です。
このあめ、顔のあたりがリンゴ味という微妙な配分。おまけにサイズが直径7mmていどと超小粒なのに、しっかり関羽してます。
やるな、平野店長!
数量限定150で制作致しましたが、大好評に付き増産決定!!
いままさに長々と関羽が制作されております。
カレー沢さんのファンの方も、金太郎飴ファンの方(?)もぜひ!

ではまた

あけましておめでとうございます

  • 2011.01.01 Saturday
  • 02:50
あけましておめでとうございます!
平成23年元旦
ご報告したいことがありすぎて、昨年は後半特にご無沙汰すてしまいました。
今年は3月に夜明けまえ展第3部がオープンです。まずは、これに向かって三井も走ります。

ちょっと寒いけど、空気の澄んだ年明けです。

本年もどうぞ写真美術館をよろしくお引き立てのほど、隅から隅までずずずっいっとお願い奉ります\(^o^)/

クーリエというお仕事

  • 2010.06.03 Thursday
  • 15:14
JUGEMテーマ:ヨーロッパ
 
こんにちは、こんばんわ。
古写真ブログ担当の三井です。
久しぶりの東京は、とても良いお天気で日差しがまぶしく心地よいです。
実は、少々日本を離れておりました。
学芸員の業務には、欠かすことのできないクーリエというお仕事でマドリッドにいたのです。
クーリエ(Courier)というと、一般的には外交文書を運搬するお仕事を指しますが、私たち学芸員が運搬するのは、もちろん作品です。そして、学芸員としてのお仕事は、運搬そのものというより、海外へ貸出が行われる作品が安全に運搬され、協定通りの条件下で展示がなされるかを見届けることです。
今回は、6月1日からはじまった「LÁSZLÓ MOHOLY-NAGY. EL ARTE DE LA LUZ(光の芸術 ラズロ・モホリ=ナジ)」(PCリンク[スペイン語]はこちら)展に当館収蔵の作品5点を出品したいとの依頼があり、これに当館がご協力することになりました。ただ、当館としても大切な東京都の財産である作品をお貸し出しするわけです。特に海外の場合、実際にこちらが提示した条件通りに輸送され、展示されるのかについてチェックする守人が必要になります。今回のマドリッドはこのお仕事で伺ったのです。


東京からスペインを訪れた作品。海外への輸送の際は、このような木箱(クレート)を製作して輸送します。SYABI MADRIDの文字と「データロガー付 注意」の日本語。データロガーとは、温度や湿度などの環境を記録する精密機械で、作品が置かれた環境を記録するために取り付けておくものです。


一点一点丁寧に梱包を解いて、作品のコンディションを現地スタッフと一緒にチェック。


展示をどうするか、事前に考えられていたプラン通りで良いのか、あるいは変更するのかの最終チェックです。


場所が決まったら、展示作業。
日本では通常、輸送業者の方がこの作業も請け負いますが、スペインは美術館に専門スタッフの方がいらっしゃいます。作業は水平器と目分量で進められます。ここも日本と違うところ。日本では水糸かレーザーを使って水平を出してから展示が進められることが多いですね。


次にライティング作業。照明器具にUVフィルターが装着されていることもチェックします。


照度計を使って、照度(作品に当たる照明の明るさ)を入念にチェックします。


最後に、箱に取り付けておいたものとは別に当館から持ち込んだデータロガーを作品付近の壁面へ取り付けます。


できあがりです。
日本、いえいえアジアから本展へ貸出されたモホリ=ナジの作品は、当館だけ! 
当館がいかに重要な作品を収蔵しているかおわかりいただけると思います。
それにしても、日本とは全く展示の仕方が異なりますね。
エモーショナルというか、リズミカルというか。このような展示だと、かえって水糸を張っていたら、時間が掛かりますよね。

さて、せっかく伺ったのですから、19世紀の写真史に関する文献をゲット!

レンズキャップを開けて露光している写真が表紙!なんて、すばらしい!

詳しい内容はスペイン語なので頑張らなくてはなりませんが、図版を見ただけでも、未見のものが(それも)かなりありました。なかにはこのような挿図も。

写真を悪魔の技として皮肉ったカリカチュア。
いずれにせよ、各国の写真史を見ていくことは本当に楽しいです。

さて、今回はマドリッドのおいしいもの情報。

残念ながら、ぼくは甲殻類がだめなので野菜だけを使ったパエリアです。
味はかなりしっかり目で、ズッキーニやアスパラがたっぷり入っていました。奥にあるのはレモンではなく、もう少し甘みのある柑橘類。レモンとグレープフルーツとの間といった感じでした。

満員御礼

  • 2009.10.27 Tuesday
  • 16:11
こんにちは
古写真ブログ担当の三井です。
前回告知をさせていただきましたセバスチャン・サルガド(PCサイト)氏の講演は、おかげさまをもちまして大盛況。多くのお客様にいらしていただいたとともに、大きな混乱もなく無事終了いたしました。
ご来場いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。また、日本写真専門学校の学生の方々、当館のボランティアスタッフの方々、そして、体育館を使用させていただきました加計塚小学校、その他ご協力いただきましたみなさまに心より感謝申し上げます。そしてそして、、、整理入場券が開場時間の1時間以上前に配り終えてしまったため、当日ご来館いただいたにもかかわらず、ご入場をお断りせざるを得なかったみなさま、本当に申し訳ありませんでした。
11月7日(土)には「アフリカのお話」と題しまして、JICA(独立行政法人 国際協力機構)地球案内人 小中隆文氏に御講演をいただくことも予定しております。詳しくはこちら(PCサイト
おたのしみに!(^^)

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