ラスト・ウィークエンド!

  • 2009.08.21 Friday
  • 18:37
みなさまこんにちは、古写真ブログ担当の三井です。
さて、本日は8月21日。金曜日です。
ジョルジュ・ビゴー展(PCサイト)、残すところ、あと土日二日間のみとなりました。
本日は、本展覧会で最後のフロアレクチャー。通常のフロアレクチャー参加人数に比べ、かなり多めの45名。様々な世代の方にご参加をいただきました。
本当にありがとうございました。

受付前でレクチャー風景

それにしても、今回の展覧会は濃い!
もっともっとお話したい!お伝えしたい!そう感じる作品がヒシメク展覧会なのです。

展示室内、磐梯山噴火写真群前で

残念ながら、この土日はレクチャーがありませんので、ワンポイント講座。
点数が多いだけでなく、当館の展覧会中でも解説の数も最多かも知れない!っていうほど、見所・読み所満載の展覧会なのです。それなので、展示室内ベンチの数もちょっとだけ増量。通常の1.5倍です。ゆっくり展示室を巡っていただければ幸いです。
さらに、当館のチケットは当日の再入場は何度でも可!
今回の展覧会は3部構成ですが、日本の部分がなんといっても多く、次は帰仏後です。ですから、まずざっと全体を早足で歩き、全体数を把握したら、まず来日前、ひとつ飛ばして帰仏後をじっくり見て、いったん展示室を出る。なにしろ、エピナール版画のコーナーは描かれている内容と添えられたストーリーが楽しい。しっかり読んだら、当館2階のオープンカフェでひと休みがいいんです。このとき、図録をめくりながらじっくり見たい作品をチェックするなんていうのも素敵です。そして、再び展示室で日本滞在中の作品をじっくり見る。
このまわり方だと、前半には初めての発見が、後半には再発見がそれぞれぎゅっと凝縮されて、きっととても楽しめると思います。
この土日、涼しい展示室でぜひ熱くビゴーにはまってみませんか?
ぜひ!

今回の美味しいもの情報。
休日にちょっとだけ恵比寿を離れて訪れた千葉県のおうどん。
千葉のうどんといえば、そうです街道沿いにたくさんある案山子のマークです。
ファーストフードと侮ることなかれ!
なんと「冷やしコロッケうどん」!
これがおいしい。

麺はしっかり冷やしてコロッケは熱々。
驚きの食感で、新しいおいしさです。
ぜひお試しを。
ではまた!

お魚屋さんをめぐる写真と版画

  • 2009.08.01 Saturday
  • 11:46
こんにちは、古写真ブログ担当の三井です。

今日から8月になりました。
みなさまお元気でしょうか。
夏にバテていませんか?
今日の東京は、どんよりと曇ってパワフルな温湿度を展開しています。
ヒートアイランドなんかに負けずに、がんばりましょう!

さて、今回は下岡蓮杖(しもおかれんじょう)とジョルジュ・ビゴーのお話です。
といっても、この二人の人物そのものには、おそらく接点はありません。現在のところ、二人が出会ったことに関する記述は見つかっていませんし、きっと出てこないでしょう。お互いに名前さえ知らなかったかもしれません。
それでも、深い共通点がある作品があったのです。


下岡蓮杖《題不詳(魚屋)》幕末から明治初期


ジョルジュ・ビゴー《魚売り》『クロッキージャポネ』より

さて、この二点を比べてどのようにみえるでしょうか。
ビゴーの描いた魚屋は、蓮杖の風俗写真(60x100ミリ程度の名刺判)に比べて表情や手足に動きがあるものの、あまりに似ていませんか 。もちろん、完全に一致しているわけではないため、ビゴーがこの写真を完全にコピーしたわけではありません。
でも、頭髪は鉢巻きで結ばれていたり、胸元の開き加減もよく似ています。裾の端折り方も高さこそ違いますが、ドレイブのかたちがよく似ています。また、蓮杖の名刺判ではお魚が捌かれて頭だけの印象を受けるのに対して、ビゴーは一匹まるまる描かれているという違いはあります。しかし、天秤の上にまな板があり、ここに魚が置かれてる点は共通しています。いずれにしても、無関係とするには、あまりに似すぎた2点だといえるでしょう。(着物の袷が逆であることについては、長くなるので割愛。とはいえ、ちらっとだけ書きます。この作品の版画技法である銅版画の場合、版面に描いた絵が逆になってプリントされます。つまり手本を見ながら同じように版面へ描いて制作すると、手本とは反転した版画ができあがるのです。)

このブログをお読みいただいている皆様はすでにご存じの方も多いとは思いますが、下岡蓮杖について、ちょっとおさらいです。
蓮杖は狩野派の絵師から写真師へ転向した人物で、文久2(1862)年に横浜で開業した日本最初期の写真師。横山松三郎、臼井秀三郎など多くの写真師を育成し、明治10(1877)年頃には後進に譲って写真の背景画などを書いた人物。長命で大正3年に89歳で亡くなりました。蓮杖は肖像写真の作例もありますが、圧倒的に風俗写真を多く残しています。
ポイントは明治10年頃に写真制作から離れているということ。そして、この風俗写真は日本人にではなく、外国人に向けて販売されていたということ。

ビゴーが来日した頃、すでに下岡蓮杖は写真制作から離れていたわけです。ビゴーは何らかの方法で蓮杖の写真を見つけ、この姿にビゴーの求めた日本を見たのではないでしょうか。
完全なコピーではないし、この写真は名刺判サイズの小さな写真です。さまざまな変更を加えて銅版画へ起こしているわけですから、ビゴーを剽窃画家と揶揄しようというのではもちろんありません。まして当時は、現在のように著作権が明確に規定されている時代ではありません。自分が撮影したものであれ、そうでないものであれ、写真をベースにして絵を描くこと自体に不思議はないのです。
ビゴーの眼が明治中期という「いまここ」よりも幕末や明治初期に向けられたとき、写真が強い力を持っただろうことに注目したいのです。そして重要な点は、ジョルジュ・ビゴーが写真を素材として利用する視点を持っていたこと、小さな名刺判写真へも眼を配る情報収集能力の高さではないでしょうか。

展覧会場には、下岡蓮杖の写真が10点展示してあります。そして、田中美代治とウィリアム・K・バルトンによる磐梯山噴火の写真も展示中です。磐梯山噴火の写真はとても珍しく、今回初出品です。
会期は23日(日)まで。
お見逃しなく!

さて、久しぶりのおいしいもの情報。
今回は、ちょっと遠方。長崎のお話です。
実は、夏期休暇を利用して、写美のお仕事を離れた調査(博士論文執筆のための現地調査。このお話も、機会があれば是非)で長崎へ行っていました。といっても、やはり古写真関係の調査ですし、次回開拓史展の調査地域ですので、お仕事モードに入るタイミングも少なくありませんでしたが。。。それはさておき、チャンポンです。
前回長崎へ伺ったときは中華街のお店で「ベンチマーク」となるチャンポンをいただいたのですが、今回も長崎としてはとてもスタンダードなお店のようで美麗な店内に広いロビーのあるしっかりしたお店でした。そんなお店だと、雰囲気重視か?と思ってしまいますが、さにあらず。
前回のお店と違い甘みのないスープでしたが、濃厚で太い麺と魚介類、そして長崎特産のピンク色の蒲鉾がきらびやか。濃いのに軽みがあって美味でした。

本当にチャンポンはおいしいですね。
みなさまも機会があれば是非!
ではまた

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