没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖 開幕!

  • 2014.03.04 Tuesday
  • 18:50
誠に大変ご無沙汰しております。
ブログ担当の三井です。
さてさて、本日、Renjo展こと「没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖」(PCの方はこちら)が開幕いたしました。
こちらは昨日、下岡蓮杖の命日である3月3日に開催されたプレスカンファレンスの模様です。
プレス発表
とても多くの方にご来場戴きました。
僕としても、とても気合いを入れて取り組んだ企画なので、多くの方にご来場戴けることを願っています。
そこで、今回はこのブログなりのご紹介を。
下岡蓮杖(1823-1914)は、日本で2番目に開業した日本人写真師。「あれ? 1番じゃないの?」と思われるかも知れませんが、さにあらず。日本人で開業した最初の人は、鵜飼玉川(1807-1887)という江戸で開業した人物です。しかし、彼の現存作品はとても少なく、また、弟子の写真師に不明点が多く、日本に写真文化を普及した起点という意味で考えると、2番目に開業した蓮杖や3番目に開業した上野彦馬(1838-1904)に一歩譲ります。だからこそ、「東の蓮杖、西の彦馬」と謳われたわけですね。もちろん、初期写真については、まだまだ研究の余地が多く残されていますから、今後、鵜飼玉川に関して多くの作品が発見されることもあり得ます。これはこれでとても楽しみなことです。
少し横道にそれましたが、今回は下岡蓮杖です。
蓮杖の生涯については、口述筆記による自伝的な文献が残されています。その初出が山口才一郎の「写真事歴」(『写真新報』第46-48号連載、明治26年)です。これはのちに『旧幕府』に転載されたり、『写真月報』にも掲載されるなど、いくつかのバージョンが生まれます。
今回の展覧会では、初出である「写真事歴」に注目し、これを信頼するところから蓮杖を考えます。
絵師を志して紆余曲折の後、狩野董川に弟子入りするが、画家生活で写真に出会い、驚愕し、写真技術習得を決意します。
写真の技術を知る人物に出会うために、外国人との接点を求めて足軽になる。
横浜居留地ではじめて外国人写真師と出会います。この人はジョン・ウィルソンといいます。

妻・美津に見守られながら、ウィルソンの写真機材一式を蓮杖が描いたパノラマ画と交換し、写場も引き継いで開業しました。しかし、手に入れた薬品が底をつくと、調合に迷い、更なる苦労を余儀なくされる…。
このようにして、本当に苦労の末に手に入れた写真技術で彼は何をしたのか。ピントグラス越しに何を見、何を捉え、写真が全く普及していない日本で、蓮杖はどのような写真を発信したのか。
東京都写真美術館の150点に及ぶコレクションとニューヨークのコレクターからお借りした貴重な作品、東京未公開のアンブロタイプなど、一点一点は小粒ですが、じっくり見れば本当に深みのある蓮杖の写真作品を展示しております(作品保護のため、4月7日に展示替えを行います)。

 

本展は、このように
写真師以前
写真師時代
と続き、さらに絵師として回帰する蓮杖、没後に伝説化する部分にも触れます。


この続きは、展示室で、是非。

なお、本展のフロアレクチャー初回は3月14日(金) 14:00からです。
こちらもお楽しみに。
(^^)/


 

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