沖縄調査

  • 2010.03.12 Friday
  • 12:27
あなたの美術館 東京都写真美術館。
学芸員の三井です。
昨日から開催されております「森村泰昌 なにものかへのレクイエム 戦場の頂上の芸術」(PCサイト)、ご覧いただけましたでしょうか。
そして、恵比寿駅からご来館いただくと本展への気合いが伝わります!
さらに、お帰りの際も同じルートを通っていただくと、当館が打って出ていることも伝わるでしょう!
盛り上がってます、東京都写真美術館。

さて、そんな中、古写真担当である三井は沖縄で作品調査をして参りました。
伺ったのは、沖縄県立博物館・美術館(PCサイト)と琉球大学図書館(PCサイト)、そして那覇市歴史博物館(PCサイト)。
県立博物館では、熊本鎮台沖縄分遣隊(首里城)の鶏卵紙(名刺判)と明治初年に撮影されたと思われる写真(アンブロタイプを複写したと考えられ、印画紙に光沢がなく厚みも薄いことから明治末から大正期に制作されたものと考えられる)を調査いたしました。

熊本鎮台沖縄分遣隊




熊本鎮台沖縄分遣隊(部分)



熊本鎮台沖縄分遣隊 裏面


熊本鎮台沖縄分遣隊は明治12(1879)年から明治24(1891)年まで首里城に駐留していましたから、本作はこの時期に撮影された写真です。
沖縄の歴史の深さを感じさせる一枚です。

琉球大学図書館では、『明治期写真帳』と題された2冊組の写真帳を調査しました。
(一)は22ページ・29枚、(二)は38ページ・47枚からなっています。貼付されている印画紙はすべてゼラチン・シルバープリントです。光沢があるものとないものとが混在しており、ホワイトフレームの有無も混在していました。また被写体も家族写真のような集合写真、首里城などの景観写真、植物写真、蛇や爬虫類・ヒトデやウニなどの写真、農作業・祭礼記録などいくつかに分類できる内容。かなり興味深い写真帳でした。



明治41(1908)年に取り壊され、復元されていない「中山門」。
画面左中段に電線らしき線が見え、門の向こうを拡大すると

電信柱が確認できます。これによって撮影年の幅がある程度は限定できるでしょう。
ほかにも、

農作業や

海星

少女たちの集合写真など
興味深い内容です。

次に、那覇市歴史博物館の調査について。

印画紙は鶏卵紙で、「沖縄美人」と達筆な楷書で書かれた台紙。台紙の上部に切り取られたような痕跡がみられるため、アルバムから切り離されたものだと考えられます。裏面には、記載・写真貼付共にありませんでした。

退色は感じられるものの、凛とした女性の表情と装束の美しさがわかります。
(ハウリングなどお見苦しい点がありますが、三井の撮影した調査写真です。ご許可をいただいて掲載させていただいておりますので、どうぞご了承くださいませ<(_ _)>)


調査にご協力くださいました皆様、本当にありがとうございました。
この場を借りまして、衷心より感謝いたします。
そして、展覧会を心待ちにしている皆様!
来年の3月〜5月、これらの作品を東京でお見せできる機会が得られるよう、努力します。
どうぞご期待ください!


正直、今回の調査では天候に恵まれず、傘やコートがお友達の沖縄でした。
海を眺めてボーッとする時間はまったくなく、ガシガシ仕事に明け暮れました。
そんな中でも忘れていません、おいしいもの情報。
もちろん、沖縄そばです。

そして、後ろに見えるのは、鰆(さわら)のお寿司。

本当においしい!

さらに空港で見つけたハンバーガー

これも美味でした。

実は「四国・九州・沖縄編」アンケート調査の時から、ガッツリと関わってがんばってくれているインターンの天野君も、沖縄調査に同行していただきました。
いつもの調査はひとりですから、本当に大助かり。
そして、そういう問題ではなく、彼は本当にしっかりしている。
気が利くのに、気を利かせていることを見せない!
本当に頭が下がります。
本人に直接いうのは照れくさいので、こちらを借りて「ありがとう!」を。
そして、次回の調査もよろしく!

ではまた

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