【緊急告知】今年最大のイヴェント!

  • 2009.10.18 Sunday
  • 17:39
おはようございます。
香川県での調査についてのご報告を鋭意執筆中、古写真ブログ担当の三井です。
そして、自分の仕事に集中してしまうと周りが見えないと反省中の三井です。
さてさて、そんな中、飛び込んできました情報をアップします。

今週末10/24(土)から「セバスチャン・サルガド アフリカ 生きとし生けるものの未来へ」(PCサイト)がはじまります。
この展覧会は、セバスチャン・サルガドという写真家をご存じの方も、そうでない方も本当に必見の展覧会です。
今年、最大の展覧会!

ところで「写真は、結局構図だろ!」というお話、よく耳にしませんか?
僕自身は必ずしもこの意見に賛同しません。
色彩(モノクロ含む)も、暗室ワーク(デジタルの場合はPC処理)も、作品の連続性も、挙げればきりがないほど写真作品には重要なポイントがあって、それぞれのうちどれかでも突出したものがあれば、感動してしまうものだと思うのです。
これが僕の考えです。
でも。
セバスチャン・サルガドの作品を見ていると、構図至上主義の方々の気持ちがちょっとわかるような気がするのです。
サルガド氏の写真は、あくまでドキュメンタリーです。現代アートのカテゴリーで仕事をされている方ではないでしょう。
しかしそれでも、構図の妙味に息を呑みます。
妙味、いや妙技、うーん。味ともわざとも違う、完璧に構成された構図。
しばしこの「構図の妙」に打たれた後、冷静にもう一度画面を見、キャプションを読むとドキュメンタリーとして一枚一枚の重みがドスンと響いてくる。
本当に強い写真なのです。
さらに彼の写真にはばらつきがありません。
すべての作品が同じ重さで琴線に触れてくる。
美しく、強く、重く、そして考えさせられる写真。

大げさに言えば、写真というもののポテンシャルがいかに高いかを思い知らされる作品。
本当に圧倒的なのです。
古写真に宿るパワーを感じられる方には、きっとセバスチャン・サルガド氏の写真は共鳴する。僕はそう信じます。

そしてなんと、そのセバスチャン・サルガドが現在来日しており、初日である10/24に講演会があるのです。

--- セバスチャン・サルガド講演会 ---
2009年10月24日(土)14時〜15時30分 
会場:渋谷区立加計塚小学校(東京都写真美術館より徒歩5分)
定員:約400名
受付:当日10時より当館1階受付にて整理番号付き入場券を配布します。その際、展覧会チケットをご呈示ください。
開場:午後13時00分〜(整理番号順入場・自由席)

この整理券は、たった400枚しかありません。
それでも、当館のホールの倍以上の会場をご用意しました。
それでも400名の方にしかチャンスがないことも事実なのです。
ですから、朝10時からお並びいただかなくてはお入りいただけないかもしれません。でも、かならずそれだけの価値はあります。
日本で彼の声を聞くことのできる機会は、またいつ訪れるのかわからないのですから。


どうしても、この貴重な機会をお伝えしたくて、この場を借りました。
次回はちゃんと香川県での調査をご報告します。
ではまた

発電所美術館

  • 2009.06.27 Saturday
  • 19:08
こんばんわ。
久しぶりに日々更新、古写真ブログ担当の三井です。
さて、今日は当ブログとしてはとても珍しいコンテンポラリーもご紹介。
少し後先してしまいましたが、夜明けまえ?で作品を多くお借りした富山県入善町にまつわるお話です。
こちらでお借りした写真は、アンブロタイプや鶏卵紙の写真など本当に貴重な作品でした。特にこれまで知られていなかった二見朝隈の白金(プラチナ)専門事業を示す台紙には、驚かれた研究者も多かったようです。
そんな入善町へ作品のご返却に伺った際、古写真を主管されているご担当者が、借用にあがったときと代わられたというので、お会いすることになりました。直接お借りした図書館から少し離れた美術館で、展示作業中とのことでした。作品調査で入善町には伺っていたのですが、美術館があるということを知りませんでした。「なんたる不覚!」と思いながら、そして、実際にお伺いして少し安堵しました。

閑静でいてパワフルな外観、その名も発電所美術館!
正確には、入善町下山芸術の森発電所美術館(PCサイト)といいます。

表札だって力強い!
実際に使われていた発電所をリフォームして展示施設としたもので、収蔵庫こそありませんが、インスタレーションなどの現代美術にはもってこいの展示室。グラインダー鳴り響く中でお会いした学芸の方も気さくでとても素敵な方でした。
そして、リンクをごらんになった方はおわかりだと思いますが、現在開催されている個展は塩田千春さんの展覧会で、当館でも新進作家展で出品されことのあるアーティストです。
展示中にお邪魔したにもかかわず、とても優しく対応してくださいました。
本当に素敵な美術館です。そして、現在の展示はがっつり水を使っていて豪快でございます。
ETCの恩恵をフル活用して、たまにはドライヴなどいかがでしょうか。

次は、僕が担当しているジョルジュ・ビゴー展(PCサイト)のお話を。
ではまた

旅 東方へ フロアレクチャー

  • 2009.06.26 Friday
  • 19:27
こんばんは、古写真ブログ担当の三井です。

気がつけば、梅雨。東京は、湿度が高い割にスコールのような夕立が多くて、ちょっと心地いい不思議なお天気が続いています。皆様、お風邪など召されていないでしょうか。

さてさて、当館では3Fでは収蔵作品による企画展覧会「旅」シリーズ第一弾「東方へ」が開幕し、2Fでは「プレスカメラマンストーリー」も大好評。そして、地下の展示室では「世界報道写真展」と、現在ミュージアムコンプレックス驀進中です。

そんな中、3Fにてフロアレクチャーが開催されましたので、そのご報告を。
今回の展覧会担当は、金子隆一です。写真史に関して彼がいかに重要な人物であるかについては、ここで語るまでもないでしょう。(ちなみにwikipediaにも彼について書かれたページがありますが、書きかけのためか、経歴に明らかな間違いがあります)
さて、今回の展覧会、ダゲレオタイプの初期写真から、明治中期までの作品を展示しています。そして、目玉はなんといっても、横浜を中心として制作された美麗な着彩の鶏卵紙写真「横浜写真」です。そして、撮影者によって表情が異なる鎌倉大仏も注目です。

解説する金子専門調査員

今年の写真美術館は、「旅」が続きます。収蔵作品としての展覧会が第二部、第三部と続き、12月には新進作家展vol.8が「旅」をテーマに展開します。お楽しみに。

さて、今回のおいしいもの情報はカレーです。
当美術館の帰り、駅へ向かう途中でちょっと寄り道。動く歩道への横断歩道を渡ってすぐに橋を渡ってみあげると。。。


かなりパワフルなナンとしっかりとした味付けのカレー、そしてドリンクがつくセットはお昼の定番です。
ぜひご賞味を。
ではまた!

北へ 田本研造のパノラマをめぐる冒険

  • 2008.11.04 Tuesday
  • 13:07
東京もずいぶん寒くなりましたね。でも、今日はとっても天気がよくて気持ちいい。
こんにちは、古写真ブログ(?)担当の三井です。
さて、この連休を利用して北海道へ行ってきました。。。なんて書くと「悠長だなぁ!」と思われるかも知れません。もちろん、そこ、否めませんが今回の調査!はかなり収穫がありました。
直接、美術館として出張したのではないのですが、ぜひご報告をさせてください。
とはいっても、今回のコースは札幌inで室蘭を経由して函館outという、長丁場。北海道の初期写真における重要人物・田本研造をめぐる冒険です。ぜんぶはちょっと無理なので、ちょっと、ご報告します。

まずは、田本研造のご紹介。
田本研造(たもとけんぞう・1831〜1912)は、慶応年間に開業したといわれる写真師で北海道における初期写真術普及に大きく貢献した人物です。また、開拓使からの依頼で制作した写真群は圧巻で、米国西部開拓を撮影したウィリアム・ジャクソンらと重ねて語られることも少なくありません。また、土方歳三や榎本武揚らの肖像写真を制作したことでも著名です。

さてさて、この田本研造の写真、当館でどのような作品を収蔵しているか。

田本研造撮影《題不詳(函館港のパノラマ)》鶏卵紙 東京都写真美術館蔵

この画面中央下の部分を拡大してみます。


左側に教会らしき白い建物が見え、中央右がわあたりに大きな屋根の建物が見えます。この屋根をよく見ると、瓦がそろっておらず、建築中であることがわかります。お気づきの方も少なくないと思いますが、建築中の建物が写っているということは写真の撮影年を絞り込む際にとてもラッキーなのです。しかも、今回の場合は建築物がとても大きく、わかりやすいランドマーク的なものです。
早速、このお寺を探すと現在でもちゃんと同じ場所にありました。正式なお名前は真宗大谷派函館別院といい、現地に向かってパンフレットを頂戴しました。これによると明応8(1499)に建立された由緒正しきお寺です。お寺の方に、当館のパノラマのPC画像を拡大してお見せしたところ、当院に間違いないとのことでした。


現在の真宗大谷派函館別院

頂戴したパンフレットの沿革には、「1880 明治13年 前年の函館大火にて類焼したが仮堂なる。しかし、大火を期に区画整理のため寺地は道路上に位置するため、現在地に移転す。」とあります。
画面を仔細に見ると、ほかにも建築中の建物もあります。また、明治40年にも大火があり、大正4年に再建されているのですが、鶏卵紙であることなどを考えると明治13年の方が現実味があります。単純にこれだけで断定することはできませんが、少なくとも明治13年を中心として制作年代を捉えうる重要な手がかりといえるでしょう。
本来、このパノラマ写真が何ミリのレンズで撮影されているかを特定しようという目的で現地へ行ったので、このような収穫はかなり嬉しい誤算でした。

さて、函館ですからもちろんおいしいもの情報も函館ラーメンです。
北海道は、札幌のみそ、旭川の醤油、函館の塩といわれ、最近では第4の味として室蘭のカレーも注目されています。現地の方にお聞きして今回伺ったのは、五稜郭付近にあるお店。

ものすごく正当な塩ラーメンでした。とてもあっさりしていて、でも縮れ麺の味もスープの味もしっかりとして、ものすごく食べやすく美味しい。東京では最近、複雑な味の塩ラーメンが多いですが、これは本当にシンプルでストレートに美味しいラーメンでした。
ではまた



北国より【番外編】

  • 2008.08.13 Wednesday
  • 17:13
毎日毎日、暑い日々が続きますが、お元気でいらっしゃいますでしょうか?
古写真ブログ、担当の三井です。

昨年度から北海道教育大学の岩見沢校舎で写真に関わる講義をさせていただいておりまして、先週、北海道へ行っておりました。というわけで、今回はちょっと番外編として、北海道でのお話を少し。
前回、北海道へ伺ったときは、2月。一面の銀世界。


こんな感じ。
これはこれで凛として美しい。



そして、今回は!

すごいです。
大変貌。
見違えちゃいました、北海道。
一面の緑と広すぎる空。
半年見ない間に、何て変わりようでしょう! って、季節というのはそういうものだということだ! と、解っているつもりではあるんですが、それにしても、大変身です。
広い大地、広すぎる空、強い日差し、涼やかな風。
正直、プライベートも含めて夏の北海道を訪れたことがなかったので、本当に雄大さがストレートに眼に飛び込んでくるパワー ! に圧倒されてしまいました。

とはいえ、お仕事でお伺いしている北海道。
授業はきっちりさせていただきました。
今回のメニューはカメラオブスクラ以前〜ゼラチン乾板、そして、写真技術の日本への渡来〜第一世代の写真師まで。RCペーパーに植物を載せて制作する「フォトジェニックドローイング」やコピー用紙へインクジェットでプリントした写真からRCペーパーでネガを制作し、さらにRCペーパーへ印画する「デジタルカロタイプ(勝手に命名)」などの実習も含め、5日間の集中講義として授業を行いました。
ちょっと、盛りだくさん過ぎたかな? と思ったのですが、受講した学生から「先生、他には授業やらないんですか? あるなら、受けたいです!」なんて、とても嬉しい感想をもらって一安心(^^)
日曜日にも授業を行うという強行軍にもかかわらず、とても素直にしっかりついてきてくれた学生諸君にも、そして、授業をサポートしてくださった小北先生(北教大)や田中先生(京都造形大)に感謝感謝です。

さてさて、アメリカ展第一部「星条旗」も、あますところあと10日!ラストスパートです。
まだご覧頂いていない方はぜひぜひいらしてください。
今回の展覧会は、展示の段階で「ぜひ出そう!」ということになった飛び入り参加の「特別出品」もあり、グルーブ感のある展示になっていると思います。また、当館のインターンさんの協力を得て完成した結構力作の「星条旗♪」全和訳もございます。
来週金曜日の22日16:00〜(約1時間を予定)は、本展最後のフロアレクチャーです。

お見逃しなく!


そして、恒例のおいしいもの情報。
今回はもちろん札幌ラーメンです。

ここは札幌にあるお店(実は宿泊していたホテルのすぐ近く。)。
伝統的な店構えで落ち着くお店です。
味もどっしりとした感じでとってもおいしかった。
ゆったり濃厚な北海道の味を満喫できました。
おすすめです。
それにしても、他のお店も伺いましたが、どのお店もかならずバターがトッピングできるのが新鮮な驚きでした。

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